小倉さんは考えた

やわらかければうまい。そう習ったよ。

iPhone8を選んではいけない構造的な理由

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もちろん8plusもオススメしない。

今買うならiPhone X以外の選択肢はない。

なぜか?

iPhoneの象徴とも言える「ホームボタン」がiOSの進化を抑えてきた「枷(かせ)」だからである。

このタイミングで枷を載せた端末を買う理由は…ない。

iPhoneのホームボタンの役割

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iPhoneにおけるホームボタンの役割は大まかにこの3つだ。

1.アプリを閉じる

2.アプリを切り替える

3.指紋認証

では、この3つの機能を「一つの物理ボタン」で制御しなきゃいけない理由はあるのか?

ない。

androidを見れば良い。androidには物理的なホームボタンはない。だが矛盾なく成立しているはずだ。矛盾がないからこそiPhone以上のシェアを得ている。

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android上ではホームボタンの役割はソフトウェアが担う。指紋認証はハードの背面や側面に設置してあるはずだ。つまり機能が分離している。

したがって、iPhone8までは

・iPhone式ホームボタン(指紋認証"一体型")

・android式バーチャルホームボタン(指紋認証"分離型")

この2種類が存在したのである。この記事では指紋認証一体型のiPhone式ホームボタンが成立してなかったこと、そしてAppleはそれを放置した理由を説明する。

※憶測ですよ。

iPhoneのホームボタンが抱える構造的問題

指紋認証一体型を選択したiPhoneのホームボタンはとても大きな問題を抱えている。

それは「一等地の放棄」である。

一等地とは”親指が自然に届く範囲”である。

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その一等地が、iPhoneにおいてはこの様に↓意味の薄いエリアになってしまっている。

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つまり一旦iPhoneのロックを解除してしまえば、一等地とも言えるエリアがホームボタンによる「アプリを閉じる」以外に意味をなしていないのだ。

活用されることなく”放置”されている。

本来だったらドックに置くアプリを”数個”置けるのに、だ。

andoridのホームボタンはディスプレイ上に

一方androidはこの様な形になっている。ディスプレイ上にホームボタンがある。しかも戻るボタンも併設してあるので機能性が高い。それでいてエリアの縦幅が狭いので一等地を広く使える。

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もちろんホームボタンや戻るボタン等はソフトウェアで管理しているのでいくらでも形を変えられる。

必要に応じてボタン表示を”消す”事すら可能だ。ゆえにゲームや動画の邪魔をすることがない。

だがiPhoneのホームボタンは物理的に存在するので消すことはできない。(そもそも慣れすぎて邪魔だと思えないレベルでもある。iPhone信者は良く教育されているのかもしれない。)

次は動線の話をしよう。 

動線に無駄が生じる

ホームボタンを押す回数を考えて欲しい。

アプリを閉じる度、切り替える度、指紋認証する度に押す。そうなると1日に数百回は押すほどに使用頻度が高いはずだ。つまり死ぬほど使うボタンだ。これが前提。

では、この画像を見て欲しい。

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ディスプレイ部分の「作業領域」と「それ以外の領域」があるのが分かるだろう。この事が大きな無駄を産む。

アプリを閉じる度、アプリを切り替える度にホームボタンを押すべく「作業領域から離脱」する必要があるのだ。この無駄な仕様により作業の連続性が途絶えてしまう。

iPhoneユーザーは「普通でしょ?」と思うかもしれないが、これは相対的には無駄なのだ。

androidはスッキリと...

これがandroidであればこの通り↓作業はディスプレイ内で完結する。

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ゆえに作業領域から出る必要はない。

だから無駄がない。

(納得いかない人は読み進めてほしい。最後まで読めば理解できる。)

さらに、だ。iPhoneと違ってandroidには「意味のないエリア」がないことによって、

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同じサイズのディスプレイならandroidの方が上部まで指が届きやすいのである。

 iPhoneのホームボタンは”押す”必要はあるのか?

もう一つ、ホームボタンを”タップ”ではなく”押す”行為がそもそも時代遅れなのだ。

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iPhoneでアプリを使う時にはこのような動きをするはずだ。

1.「アプリを開く」→タップ

2.アプリの中で「ページを移動する」→スワイプ

3.アプリの中の「特定の何かを開く」→タップ

ここまでは全てディスプレイ上(作業領域)で完結する作業だ。iPhoneであれandroidであれ主要動作はタップとスワイプである。

だが、iPhoneでアプリを閉じる時はどうするか?

4.「アプリを閉じる」→ホームボタンを”押す”(作業領域の外)

となる。アプリを閉じる時にはなぜか”押す”作業が必要となる。しかも作業領域の外でだ。

この必要性は物理ボタンだから生じるのであって、androidのようにバーチャルボタンであれば"押す"必要は無い。タップで済む。つまり”押す”と言う動作は機能によるメリットから生まれた訳ではなく、ホームボタンの物理的存在から生まれた動作なのである。 順番が逆だ。

この”押す”動作が電源ボタンや音量ボタン程度の仕様頻度であれば問題はない。だが高頻度で使う機能は別だ。高頻度で使う機能は絶対に”特殊”であってはならないのだ。

余談:3Dタッチの違和感の半分はこの”押す”動作が原因である。

 ではiPhoneXはどうなのか?

 iPhone Xは「人智を超えた」存在だ。異常だ。良すぎる。

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カメラが良いとか、Face IDがどうとか言われているがそう言うことじゃない。

何が凄いのか?

ホームボタンをジェスチャーに変えたことだ。

ここは凄いどころじゃない。神だ。Face IDをきっかけにして、ユーザー体験を凄まじく変えてしまった。

説明しよう。

iPhone6s以降を時間稼ぎに使った数年間

前述の通り、ホームボタンはこの↓2種類しかなかった。

・iPhone式ホームボタン(指紋認証"一体型")

・android式バーチャルホームボタン(指紋認証"分離型")

普通であればiPhone式の指紋認証一体型は時代遅れだとみなし、android式の指紋認証を側面か背面にする発想に至るだろう。

だがAppleは違った。いつだってそれが出来たのにしなかった。

世間から「陳腐だ」「凡作だ」と言われるのを覚悟でiPhone6sからiPhone8までを”時間稼ぎ”に使ったのだ。

Face IDの技術レベルが成熟するのを待っていたからだ。だがFace IDが良くなったことで、自然とiPhoneXが生まれたわけじゃない。

普通の企業ならどんなに良いFace ID的な何かがあったとしてもバーチャルの形でホームボタンは残したはずだ。

次は「なぜAppleはホームボタンを消したのか」説明しよう。

ホームボタンはONとOFFしかない

iPhoneであれAndroidであれホームボタンの役割は

・押してない状態=OFF

・押した状態=ON

この2段階しかない。

これ自体は悪いことではない。むしろ自然だ。

iPhoneXが出るまでは。

ジェスチャーによって成し遂げた無段階ホームボタン

Appleは当然とも言える”2段階”のホームボタンを消してしまった。ジェスチャーによって”無段階”に変えてしまったのだ。

この無段階と言うのが本当にヤバイ。平面だったiOSの世界に”深度”を組み込むことに成功したのだ。

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iPhone Xでは下からのスワイプによるジェスチャーでアプリを閉じることができる。それにより

1.表層:アプリ

2.中層:起動アプリ一覧

3.下層:ホーム画面

と言う表現が可能になったのだ。しかもそれが無段階なので不自然な感じは全くしない。ヌルヌルとジェスチャーによって深度を操作できるのだ。

このことはiPhone Xユーザーなら5秒で理解できるが、それ以外のユーザーには「???」となるだろう。ぜひ体験していただきたい。

この体験の後は誰しも、iPhone8以下の端末を触ると「ONとOFFしかないホームボタン」によりどうしても”原始的な端末”だと感じてしまう。深度を全く表現できないからだ。

つまりiPhone8以下の端末は機能の一部を制御されたiOS11(Lite)を使っていると言える。

iPhone Xは動線も完璧

深度だけではない。iPhone Xは動線に無駄がないのだ。

iPhone8以下の端末

ホームボタンのあるiPhone8以下の端末やandroidはアプリを閉じた時、指の位置はどこにあるか?

もちろんホームボタンの上にある。その後に次のアプリをタップするべく、ディスプレイの上まで指を動かすはずだ。

iPhone X

だがiPhone Xではアプリを閉じた時、指の位置はどこにあるか?

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ディスプレイの中部にある。これにより次のアプリにたどり着くまでの動線が大幅に少ないのだ。

これは野球経験者なら誰でも分かるだろう。ゴロをキャッチした後、球を投げるまでの動作は繋がっている。

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※参照:SportsClick : ソフトボール

iPhone Xでは「アプリを閉じるまで」と「次のアクション」が一連の動作として繋がっているのだ。だからラクなのである。

通知からの挙動

(話のテーマから脱線気味だが)iPhone Xは通知からアプリへの動線も圧倒的に短い。

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iPhone Xなら1タップで済む。さらに通知をタップした後はそのアプリ上に指があるはずだ。

これがandroidやiPhone8以下の端末なら、

1.通知をタップ

2.ホームボタンまで指を動かして指紋認証

となる。

その時指の位置はどこにあるか?

ホームボタンの上にある。動作が途切れてる!

些細な差に思えるかもしれないが、体感は全く異なる。別次元だ。

iPhoneXはジェスチャーによって深度を表現し、動線すらも成立させてしまった。

物理ボタンを消したことによるデメリットはなく、全てがメリットに変わった。このことが凄すぎて「本当に人間が考えたのか?」とすら思えてくる。

Appleはジョブズを超えた

iPhone Xのすごさについてあと5000文字は書けるが、今回は省略する。ただ、iPhone Xは物理的なホームボタンを無くすことの意味をガチでゼロベースで考え抜いたことを賞賛する他ない。

このアイデアを世に出せない間、「凡作だ」「ジョブズがいないから…」と散々言われてきたが本当によく耐えてきたと思う。

ジョブズ亡き後Appleがこの作品を出せたことをもっと認めるべきだ。もうジョブズは必要ない。超えたのだ。

iPhone XはApple史上最高の傑作だ。この傑作を前にして今iPhone8を買うべきではない。それは化石だ。

いまやiPhone XだけがiPhoneなのだ。

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